「いつもそばにいる幸せは 
 ある意味そんなもんで ある意味ひとりぼっちなものなんだよ」

***

音楽に幻想や思い出をかさねるのは、私の最も得意とする技。

今朝の通勤BGMが曽我部恵一の「Shimokitazawa Concert」で、カバーした「Baby Blue」を聴いてたら原曲が聴きたくなった。曽我部のカバーも叙情的で好きです。

去年の夏、私の家で、恋人と一緒によく聴いたアルバム。と言ってもまだ付き合う前だったから、正確には「恋人」ではなかったけど。
さーくんはこのアルバムを聴くと前の彼女を思い出す、と言っていた。ふたりのエピソードをよく知っていた私には、とてもせつなく残った。
(そういえば私、クリスマスに「男たちの別れ」を恋人にあげたなぁ…前の彼女を思い出すミュージシャンのCDをあげるなんて、酔狂だな私も)

今こうして聴いても、あの夏の日が色濃く思い出される。蒸し暑い私の部屋で、恋人同士でもない男女が、身体を寄せ合って眠っていた。

今思うと、あの日々はほんとに夏休みだったなぁ、と思う。
夏が終わって秋が来て、私たちは恋人同士になって、たくさんのものを得たけれど、同時にたくさんのものを失ってしまったのだろう。
それはさみしいけれど、終わらせなければいけないものでもあった。友達同士で夏の思い出を語るには、私たちはあまりにもあいまいなラインの上を歩きすぎてしまったのだ。

あの日々が愛しい。そう思えることは幸せだけど、今はどうだろうか。

「きょうが終わってもあしたが来て 長くはかなく日々はつづくさ
 意味なんかないね 意味なんかない 今にも僕は泣きそうだよ」

佐藤伸治がこの世にいるうちに、ライブに行きたかったな。

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