街やお店のなかをあるいていて、ふと、あなたの細っこい(私よりも)からだを見つけると、ぎゅうぎゅうと抱きつきたくなる。
いつも着ているボーダーのシャツに顔をうずめて。
人が乗っていないエスカレーターでこっそりそうすると、あなたは困った顔でわらってる。

***

悲しい恋の歌を聴いて、
なんて悲しい恋をしていたんだろう、と思いだす。
あなたとはすでに出会っていたのに、
気づかなかったことがたくさんあって、
でもそういうこともあったから、幸せを感じられることまで、全部ひっくるめてしまえるという、せつない歴史。

今。今だけを見ていられたなら。あなたのことだけを好きで、それで生涯を終えられたなら。

あなただけしか感じられないという不幸のど真ん中で、静かに。

いつだってそう。

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