暗転・決意

2007年10月13日 恋愛
ここ最近はずっと穏やかに暮らしていた。

でも何故か、ほんとうになんでなのかわからないけど、この前はどうしようもないくらい胸騒ぎがした。あんなことは初めてだった。楽しいのに、幸せなのに、何かちがう。どこかピントがずれている。夢の中で足がもつれてうまく走れないようなもどかしさと焦燥感。疲れていて神経が昂ぶっていたからかもしれない。

その予感のようなものは見事に的中していた。
そのときは何も気づかなかったのに。

責めることもできなくて、妙に頭は冷静だったけれど、手離しで許すことは難しかった。

久しぶりに、泣きながら話をした。体が疲弊してゆくのがわかった。血がうまく流れない。彼が私に何を求めているのか、私が彼に何を求めていたのかはっきり見えない。なにもかもが不明瞭で、もつれた足はうまく歩けない。

もう一緒に居たくないの?と訊いた。
彼は黙って、伸ばした腕をほんのちょっと動かした。
私は同じことを訊かれて首を振った。
それが正しいことなのかはわからないけれど、そうしなければいけないと思ってしまった。

彼が私に触れたがっているのがわかった。

「どうしてこうしていると、こんなに安心するんだろう。」

愛情ならばいいのだけれど、混乱した頭では判断できない。
ただ、今は失ってはいけないと思った。



その直感を、彼のことを、今までの道のりを、信じようと思った。思ってしまったからには簡単に曲がらない。腹を括ったんだ。馬鹿を見てもいい。しかたない。もうここまできたら引き返せない。いつか彼がはなれていってしまうまでここに居続けることに決めた。私は、どんな感情であれ、彼が、好きだ。

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